2014/05/06

Laurance Anyways / Xavier Dolan




とっても素敵な映画を観た。





このワンシーンだけでもう充分それを物語っている。


弱冠25歳の天才、Xavier Dolan 監督

『Laurence Anyways』

邦題は『私はロランス』

そう、いつだって自分は自分。


自分を受け入れて、自分を認める。

大切な人を受け入れて、認める。

他人に自分を、自分が他人を変える事は出来ないんだから。

シンプルで難しい大切な事。


重くなりそうな題材を

映画に必要不可欠なエンターテイメント性であったり

はたまたファッション性であったりを織り交ぜて

軽快に、且つ心に残る作品に仕上がっている。


作風がジョン・キャメロン・ミッチェルの映画に似てるなーと思ったり。

温かい目線を感じる点が。

とにかく大好きな作品にまた巡り会えた。




特に感動したのはフレッドが嫌味なウエイトレスに怒りをぶちまけるシーン。

圧巻で最高だった。

突然溢れ出た大粒の涙がしばらくの間止まらなかった。

あれはロランスと自分の為の美しい怒り。

怒りの感情が美しいだなんて、
始めて感じたなぁ。

実際このシーンを観るだけでも非常に価値のある素晴らしい演技だった!






そして青空に舞う無数の衣服と2人の映像に

Moderat(modeselector + APPARATによるユニット )の音楽が流れるシーン。


こんなに心から開放的になる気持ちの良いシーンって珍しい。


恐るべしXavier Dolan

21世紀のアンファンテリブル


この美しい物語は後世に残してゆくべき作品です。




atsuko